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モアを知る

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代表者紹介

モア東京ボーカル教室の校長兼メインオーナー
外資系半導体メーカー、通販会社を経て、2006年に独立。
現在副代表の藤田氏と共にボーカルスクール事業の立ち上げに参画、2008年に法人として事業を譲り受け本格的に事業開始。その後、フランチャイズを脱退し『モア東京ボーカル教室』を積極的に展開。広告コンサルタントを継続しつつ、モア東京ボーカル教室の校長として管理・運営全般を担当。
好きな言葉:継続は力なり

エーエムジェー株式会社 代表取締役 赤坂 卓哉

代表者インタビュー

Q.1

音楽畑やミュージシャンでもない赤坂校長がなぜ?ボーカル教室を立ち上げたのですか?
遣り甲斐はなんですか?

トレーナーや生徒さんの輝いている姿を観ると嬉しくなります。

音楽に関係する仕事経験もなく、校長自身がミュージシャンでもないのに、なぜモア東京ボーカル教室を運営しているのか?

たびたび聞かれる質問です。(笑)

始めたきっかけはボーカル教室のフランチャイズとの出会いです。フランチャイズに出会ったきっかけは、現在も共同オーナーとして関わっている藤田さんからの紹介でした。フランチャイズ本部と話をしながら、見よう見まねでチャレンジしました。

当初、このように考えていました。
世の価値観の多様性が広がり、趣味やレジャーにおいても『自らDoする』時になるトレンドを感じていました。歌(Song)の世界にも『聴く・観る』から『歌う・演じる』という流れはカラオケの登場以来進んでいきましたが、単に仲間の前で楽しく歌うから、プロのように格好良く好きな歌を演じてみたいというニーズ、我々はそれをセルフヒーローマインドと呼んでいますが、そういう意識や思いが高まると信じていました。
しかしながら、アマチュアの方がリーズナブルな料金で、本格的に歌を習える場が、まだまだ少ないことを知りました。

加えて驚いたのが、高額な学費を払いつつ音楽大学や大学院まで卒業した声楽のプロレベルの方が、プレイヤーや指導者として生計を立てていけるほどの職の場の存在が少ないということです。

この顧客ニーズと市場供給力のマッチングできる場を創造することで(トレーナーがプライドをもって音楽技術を伝えられる環境を提供する)、幸せになる人が増えるのではないかと。

そして、私自身に音楽をプレイする経験はありませんでしたが、好きなアーティストの歌を聴く、ライブに行くという楽しさは知っていましたから、あまり深くではありませんが、生活の中に常には音楽がありました。
そのことを仕事にしても面白いかな?! という感じでした。やや、直観めいた感じですが、これがボーカル教室立ち上げのスタートでした。

また、音楽に対して、、、プロやアーティスとは比べるまでもなく、「こだわり」や「想い」は高いとは言えないでしょう。
でも、これも強みと考えています。フラットにというか客観的に音楽業界や音楽スクールを見ることができていると思います。
その良い影響として、採用している講師(トレーナー)がいろんなジャンルやバックグランドの方が所属しているということが挙げられると思います。こだわりが強すぎるとトレーナの採用にも偏るので。こだわりがないわけではないですが、客観的に常に判断していると思います。加えて、起業当初、ミュージックスクール・ボーカル教室というものを事業として安定させるには、ネット等のマーケティング・経理財務・人事等のビジネスを運営するマネジメント力が必要で、当初このスクール業界にはそういう事を行える裏方的な人材が明らかに不足している印象を受けました。もっというと、そういうものは必須とは思われていなかったようです。

我々(赤坂であり藤田さん)の過去培ったプロとしてのビジネス経験を活かせば、働いているトレーナーや生徒さんの満足度をより上げる余地があり、絶対できる!という確信に近いようなものがあったことを記憶しています。

音楽に対してまだまだ素人ですが、教室も年を重ねるたびに、各トレーナーや生徒さんの喜ぶ笑顔を見れるシーンが増えてきました。

一緒に仕事をしている各トレーナーは、私にとって、お互い持っていない特徴を補完し合う同志でありビジネスパートナー、雇用の関係というより、仲間に近い関係でありたいと思っています。その面々が笑顔で輝いている一面を見ること自体が私のチカラになっています。

そして、生徒さんにおいては、ライブやステージで輝く姿。カラオケで上手に歌っている姿。ワークショップを通して仲間と共に楽しく過ごしている姿。まったくピアノを弾くことができなかった方々が弾き語りができるようになっている姿。ミュージカルオーディションに合格して涙している姿。今は、それら全てが私の遣り甲斐になっています。時々、周りからは「校長はクールですね」って言われますが、心では度々嬉し涙流しています。(笑)

Q.2

創業当初、モア東京ボーカル教室への独立当初の苦労は?

創業して間もなく二つの危機がありました。

まず一つ目は、フランチャイズとして開業してから続いた赤字。当初、開業後、ある一定の生徒さんが入会してくれましたが、長く継続してもらえる生徒さんが増えない。浦安駅校の開業後1~2年間、経営として低空飛行を続けました。

いろんな側面からその理由を検証してみました。理由の一つとして。。。これは、モア東京ボーカル教室として独立したきっかけにもなるのですが、提供していたレッスンプログラムや本部から紹介された当時の一部講師(ボイストレーナー)の質に問題がありました。
そこで、フランチャイズに加盟しながら本部が指示する内容のレッスンプログラムを、現在も活躍してくれている郡トレーナーや五十嵐トレーナー、横田トレーナーと独自に改編。
そして、一部の講師の入れ替わりも進みました。その後、何度も試行錯誤をして提供するレッスン内容を改善。結果、満足度は上がり、今では多くの生徒さんが継続してレッスンを受けてくれていいます。

そして、二つ目の危機、これは、おそらく一生忘れられない経験です。

モア東京ボーカル教室として独立をして、初めて出店した津田沼校。開校3日前に起きた、あの東日本大震災。幸い、教室自体大きな被災はしなかったのですが、震災当初、原発事故も重なり、世の中として、新たに歌を習う・お金を払ってボイストレーニングに通うというような雰囲気は一切ありませんでした。
開校に合わせた100万円を超える集客広告もまったく反応がなく開店休業状態。それでも既存の教室の在籍生徒さんから「こんな時だからこそ、歌をやりたい」という言葉をたくさん頂き、歌を通してみなさんの力になりたいと思うようになります。そして、震災の被災地から来られた新たなトレーナーとの出会いもあり、また、津田沼校の教室を借りている不動産オーナーさんにも頭を下げて家賃を下げてもらうお願いもしました。そして、震災の影響が落ち着いた頃から再度積極的な営業活動に時間も惜しみませんでした。

結果、現在では、津田沼校はレッスン予約がとりにくいほどの人気教室になっています。あの厳しい経験は校長としての私の力を高めてくれたと今では思えています。

Q.3

どうしてフランチャイズのスクールから脱退・独立したのか?

不安は正直ありました。

「やっぱり本物を提供したい」その想いから、2011年に独立、モア東京ボーカル教室の設立に至っています。2006年当時、現在のモア東京ボーカル教室ではなく、ボーカル専門のフランチャイズとして浦安駅校を開校していました。

当時から講師を務める郡トレーナーと試行錯誤をしながら、ボーカルトレーニング(ボイストレーニング)について、トライしていきました。ちょうど開校して2年程度が経過していたころでしょうか。

レッスン中に、ピアノ伴奏を中心としたレッスンではなく、本部が推奨するCD教材を中心としたボイストレーニングは効果が低いのではないか?実際、当時から音大や専門学校を出られピアノ伴奏も可能で現在も所属する弊校のボイストレーナーと本部から短い研修だけを受け紹介されたインストラクターでは、歌唱の上達に大きな差が出始めていることに気付くのです。

最終的にフランチャイズ本部から与えられた教材中心のレッスンでは、生徒さんから不満が出ていると判断し、フランチャイズ加盟をしながらもレッスンプログラムは独自のものへ。ここから、大きな舵を切っていきます。それは、「ピアノ伴奏中心のレッスン」「ボイストレーナー(講師)は、独自に採用する」。この決断は一番難しかったですが、一番正しい判断だったと今では思えています。この決断がのちにフランチャイズ脱退へと進むのですが、ここで大きかったのは、独自に試行錯誤をしながら講師採用した結果、現在の中心的な役割を担ってくれている選抜された高いレベルのトレーナー陣と出会えたことだと思います。
採用においても新しいスタイルを導入し、現在の「面接+実技試験」の採用形態となっています。

そして、浦安校を開業してモア東京ボーカル教室と進化し10年という月日が流れました。

Q.4

開校して10年が経ちました。今、思うことはなんですか?

規模が大きくなるにつれて、運営体制の脆弱さを実感

開校10年、2016年は11年目となります。 経営的に見ると問題はありません。千葉県と東東京地域で4校まで教室が増え、生徒数も安定して伸び、現在では500名を超える在籍数となっています。

ボーカル教室に限らず、町のスクールが悩むのが生徒さんの集客です。特にこの10年で言うと、主たる集客媒体がフリーペーパーからネットに移行していきました。この変化に対応できない教室は撤退を選ぶしかない状況だったと思います。現にそういうスクールも横目で多く見ました。我々は、多くの専門家に意見をいただきながらWebマーケティングに注力しました。また、新規開校にあたっては、事前の徹底的なマーケティング分析を行い立地を厳選しました。加えて、生徒さんの満足度を、アンケートや通校期間などの数値などで定期的に確認しています。他業界では当たり前の作業かもしれませんが、小さなスクールでここまでやっているところは少ないと思います。こうした地味ながら大事なことをシッカリとやっていった結果だといえます。

また、優秀なトレーナーに出会えたことは言うまでもないです。私が、どうにも努力の及ばない教室のレッスンブース内では、質の高い献身的なレッスンを常に提供をしてくれている多くのトレーナーには感謝しています。

しかし、、、
ちょうど10年目の2015年は、わたしにとって予想しない大きな出来事が起きました。 いや、突然起きたというのは正しくない表現かもしれません。

今思うと、日常的な教室運営することばかりに気を取られ、細かい問題のシグナルを疎かにしていました。

例えば、トレーナー達のトラブルを挙げると。

・生徒さんに対するセクハラに間違えられないような行為をし、クレームをいただく
・採用後間もなく、音信不通・無断欠勤をする(初の解雇対応)
・当方のスクール・ノウハウを収集するため疑似求人応募(採用後、すぐに退職)
・事前相談なしに競合スクールに転職
・過労により実力のあるトレーナーの退職

ただ、優秀なトレーナー達にも囲まれていたので、こういう事はマイナーなトラブルと思っていました。

ただ、この数年、規模が増えたことで、
・言っていることと、実際やっていることが違う
・家族的な雰囲気がなくなった
・予約の変更などのイレギュラーな対応が増えレッスンに集中できない
といった言葉をトレーナー達から貰うようになりました。

更には、これまで二人三脚でスクールのプログラムを一緒に考え動いてくれていた中心的役割を担って頂いていたトレーナーとの意見相違。鈍感な私ですが、さすがに堪えました。

そして加えて、ワークショップを運営する一方で、グループによる生徒間の問題もありました。

それらのシワ寄せが私自身に全て降りかかるようなショック的な事が、訪れたのです。

2015年の春から身体の不調から、秋に検査を受けると「【悪性腫瘍】の疑いが高い」という検査結果を聞かされました。

腫瘍の大きさからすると余命数ヶ月から数年の悪性腫瘍。今でも鮮明に焼き付く、告知の瞬間。人生で初めて「死」を強く意識しました。

しかし、神は私を見捨てなかったようです。国内で最も大きい「がん専門機関」へ、更にセカンドオピニオンにおける再検査を経て、【腫瘍なし】の最終結果を受けます。結果からすると「良かったね」で終わる話しなのですが、私にとって、色々と見直すための、見逃してはいけないサイン(シグナル)なのではないかと思います。

そこから、生活習慣、働き方だけでなく、モア東京ボーカル教室の組織体制、極論を言うと、私がいなくとも運営が回るシッカリとした推進体制を整えようと今までになく強く意識するのです。

Q.5

今思うことは?今後の運営の方針は?

悩んだ結果、ミッション回帰しかない!

今では、前に述べたような「細かい綻び」が大きな亀裂となり、後戻りのできない危機的な状況になるのではないかと感じています。

「なぜ、このような事件、問題が起きてしまったのか?」「真摯に教室運営に邁進してきているのになぜ!?」と色々と思い返しました。考えると眠れない日もありました。

死から免れたことは幸いでしたが、新しい「なぜ?なぜ?」ということを考える苦悩は続きました。 教室の規模が大きくなればなるほど、問題が起きる。この悪循環はなぜ起きているのか。考えれば考えるほど、結論が出ない毎日。

その一方で、校長としての業務は待ってくれません。

悩みに悩んだ末、しばらく日常を離れ、一度、経営者として、執行責任者の校長としてジックリ考えるべくホテルにでも籠ろうと。そこで、日々の仕事から離れようと。 タイミングよく別件で岐阜に行く機会があったので、東京から離れ一人で2日間ホテルに籠りました。

ホテルに籠っても、現在の事象の原因ばかりを考えてしまい、何ら出口を見つけることができなかったのですが・・ 気晴らしにと思い、ホテルの最上階のBarへ。 織田信長が天下統一を目指そうと建てた「岐阜城」を、夜のライトアップされた「岐阜城」を目の前に眺めながら、織田信長は、この天守閣から天下統一の強い「想い」を発信しました。そして、ふと自分に置き換えて思うのです。

原因を解決するのではなく。 「志」や「強い想い」が2006年開校当時にあったものが徐々に薄れかけてきているのではないか・・ そうだ! 2006年の開校依頼、数年かけて、喧々諤々と副代表の藤田さんと議論を重ね創った『ミッション』・『行動指針』・『コミットメント(生徒への約束 )』への原点回帰が何よりも必要なのでは。

あらゆる基準点がブレていたために、問題が起きていたのではないか。 そう思い直すのです

最も重要な『ミッション』、我々のミッションは3つあります。 その『ミッション』に沿って、教室を進化させていくプランを作りました。

ミッション1
「あらゆるアマチュアの方へ音楽体験の圧倒的な豊かさを提供し続ける」

これは、あらゆるアマチュアの方が歌を通して、継続的に充実感が得られる環境を提供するということです。

我々は、2016年6月より、これまでの月謝から10%値上げるというとても大きな決断をしました。 この原資を活用し、更にレッスンプログラムの品質を向上させるべくレッスンプログラムを更新します。そして、他のスクールでは提供していないサービスを導入します。自宅でのアプローチ、曲へのアプローチ、レッスン内容の品質向上、複合的に品質を向上させ、さらなる圧倒的音楽体験を実現させていきます。

ミッション2
「ひとりひとりのセルフヒーローを支援する」

これは、観客から拍手をもらえるべくパフォーマンスまでの正しい指導を行い、日常的に味わえない感動を味わってもらう場を創造していくというメッセージです。

もちろん、日常的に仲間などとカラオケで上手に歌い充実感を得て満足する方も多いことでしょう。カラオケで格好良く高い音を出せることも大事です。 それだけでなく、我々としては、もっと多くの方と感動を味わえる場を提供したい。そんな想いがあります。その意味で、新たに、コーラス、ゴスペルスタイルのワークショップを今まであるミュージカルやPOPSのワークショップとは別にトライをしていこうと決定しています。また、新たにWEBライブのトライアル、ライブイベントのリニューアルなど。たくさんのアイディアがあります。 現状の内容に満足することなく、新たなセルフヒーロー、セルフヒロインを最大限支援していくスタイルを貫こうと思います。

ミッション3
「トレーナーがプライドをもって音楽技術を伝えられる環境を提供する」

これは、トレーナーの個人のスキルや思いを尊重し、あらゆる面でより良い環境づくりを目指すという想いです。

そもそも、トレーナーの待遇(時給)改善は、大きな課題でした。他のスクールでは存在しないようなサポ―ティブで優秀なトレーナーに期待以上の見返りを出せなかったことを辛く感じていました。この10年、いつも増額したい思いはあったものの、原資をどうするのか。今回の10%月謝を値上げするという決断をしたことにより、大幅に待遇改善を実現することができるようになりました。トレーナーの経済的メリットを上げ、仕事に集中できる環境をするということを実現できるようになります。

もちろん、経済面の待遇だけでなく、心地よい職場環境作りをする努力をします。

加えて、『行動指針』・『コミットメント(生徒への約束 )』の概念を基軸に共有することで、心地よい職場・コミュニケーションになると考えています。

Q.6

なぜ、「スタッフが輝いてこそ顧客(生徒さん)が満足すると」考えているのですか?

会社員時代、特に転職をした2社目の経験の反面教師というか・・

それは自分の経験から、スタッフが輝いてこそ、その先にある生徒さんの笑顔があると確信しています

26歳の時、当時働いていた外資系の半導体メーカーから、もっと自分でできる業務領域を増やしたい、マーケティングや販促関連の仕事でトライしたいと思い立って、転職をしました。

大企業から、まだ立ち上げまもない年商30億の通販化粧品の会社へ。私が入社した当時は、社員30~40名。そこから2年で100名。年商も60億円程度になっていく会社でした。数字だけみていれば成功企業にみえますが・・・。光が強ければ闇も強く。。。 離職率が半端なく悪い。私の感覚値ですが、当時は離職率90%以上だったと思います。100名入ったら90名やめる企業。

今でも思い出しますが、入社3日目で、深夜2:30から打ち合わせが始まり、広告の表現について考えようというのです。(そもそも、コンタクトが乾いてみえないんですけど・・ 笑)さらに、入社第一週目に、テレビの生放送があるから休日出勤してくれと・・もう、異常でしたし、労働基準法としてどうなのとも思うわけです。しかもこのことが適切に面接過程で説明されていない。こんな会社ですから、みんな自分のことで精一杯、新しく入社した人間のケアなんてゼロ。そりゃ、入社した当日で辞める人間も出るわけです。

当時を振り返ると、私自身も相当悩みました。転職してすぐ辞めるのも悔しい。何もチャレンジすることなく辞めてどうする と。なんとか気持ちを奮い立たせ、2年間はがむしゃらに働こうと。そして、独立へ。

結果、今のマーケティングスキルにつながっているのですが、私が独立して、まず決意したのが、「一緒に仕事をするスタッフのことを優先に考えること」そして、「スタッフ自身が輝く環境こそが結果的にお客様も満足するだろう」と。2社目のその闇の部分を経験できたからこそ、人の痛みというか充足感というか、そこがあってこその仕事だと本当に思い知らされていますし、今もそのことはいつも考えているつもりです。

この考えは・・・
ミッション3の「トレーナーがプライドをもって音楽技術を伝えられる環境を提供する」
につながっています。経済的報酬メリットを高めるだけでなく、男性はもちろんのこと、女性が多く働く職場である以上、産休や保育園料の補助など、女性にとって働きやすい職場を目指しています。そして、心地よい職場づくり。同僚との心地よいコミニケーション作りを日々怠ることなくすることが結果。モアって働きやすいスクールだよねと思っていただきたいと決意して努力します。

やはり、このミッション3のトレーナー自身が輝く環境があってこそ、ミッション1と2が実現すると信じています。

Q.7

一緒に働くメンバーとは哲学や信条を共有して働きたいと思っています。

運営側、働く側ともによりどころになる一本筋の通った基準(軸)が大事

今回病気になって改めて気づいたのが、なにか判断をする時、問題が起きた時に立ち戻れる基準(軸)という存在。とても大事だと思います。

やはり、お金をもらって仕事をするって、大変なことだと思うのです。楽しいことや良いことばかりでなく、嫌な想いをすることもあるかもしれない。または、意見の相違がある時、少し感情的になってしまった時。迷って決められない時。
そんなときに、スタッフ全員が共有している基準があれば、みな立ち戻れるのではないかと。これまでの10年間、スクール運営をしてきて、改めてその大切を身に染みて実感しています。

そして、各教室に掲げているのが、『コミットメント(顧客(生徒さんへの約束)』

この約束を作るにあたり、こんなスクールは嫌だよね、という逆説的に「3つの約束」を作っています。

以上の行動指針・「3つの約束」を今一度、見直し、経営者自身から再認識することが大切だと感じています。何かコミュニケーションを取るとき、それは、この軸ではこの判断になるよね。というような会話を日々、私自身に問いかけていきたいと思います。

Q.8

採用までの過程と採用に当たり重視していることはなんですか?

モア東京ボーカル教室として独立して以来、ボイストレーナーの採用では大きく3つの過程を入れています。

まず、書類選考でこれまでの経歴や応募者の方の想いを確認するようにしています。そして次に、わたくし校長との1次面談です。モア東京ボーカル教室では、面接という言い方ではなく、面談という言い方をしています。採用する我々が一方的に確認するという面接方式ではなく、ざっくばらんに双方ともに色んなことを確認する事のできる場、それが「面談」だと思っています。それぞれの想いを語る場として応募者の方を迎えています。

1次面談で双方ともに考え方が近いと確認できた場合、次は、実技試験となります。この段階では、既に候補者の方も前向きにチャレンジするという意思を持たれて来ていただいていますので、率直にその方の音楽に関する実力を見る場として試験をさせて頂いています。実技試験では、45分間の楽典(高校卒業レベル)、即興伴奏、即興の弾き語り、得意なジャンルの歌唱を見させて頂きます。そして、最終的な確認の場として改めて最終面談へ。最終面談では、候補者の方の疑問にお答えして、双方の希望に沿って応募者の方が働いていけるかどうかを確認していきます。ここで率直な話し合いが進み、正しい確認がされて初めて内定。10時間のレッスン内容や体験レッスン対応の研修、3カ月間の試用期間の中で我々のスクールとしてのスタイルや環境も観てもらい、継続的にトレーナーとして活躍できるという双方の確認がとれて本採用となります。一見、本採用まで長いと思われるかもしれませんが、面談や研修を通して末永く一緒に仕事をしていける素地を共に作っていきたいと考えているため、段階を踏んで時間をかけて、ミスマッチの無い形で採用させて頂きたいと考えています。

また、本採用までの過程を通して、候補者の方のチカラを最大限に引き出すサポートをしたいと思っており、十分な研修を通して当校のトレーナーデビューしてもらっています。

また採用にあたり重視していることとして、応募者本人の「前向きな気持ち」が一番大事かと。こう言葉にすると軽い感じがして、本当は余りしっくりこないのですが…。教える仕事がしたいとか、以前からボイストレーナーの仕事がしたかったとか、これから新たにプレイヤーだけでなく、教える側に回りたいとか。前向きに教えることにチャレンジする想いを大事にしています。大人の方々に教えるっていうことは予想以上にエネルギーが必要になります。ですから、やるぞ! という気概を持っていただかないと、くじけてしまう事があります。気概ってどんな仕事でも大事ですよね。歌が上手いからアルバイトでもするか〜という方は長くこの仕事をするのは難しいと思っています。

Q.9

モア東京ボーカル教室ではどのようなボイストレーナーが活躍しているのか?

過去のバックグランドはひとまず、横に置いて。
あらたなチャレンジとして前向きに取り組んでいただける素直さというか、器がある方でしょうか。

歌やボイス、ボーカルを教えますので、基本的な音楽の技術がしっかりしている方が前提となりますが。モア東京ボーカル教室としては、特にバックグランドとして音楽ジャンルを指定しているわけではありません。POPS、JAZZ、ミュージカル、クラシック、ロック、R&B、ゴスペルなど多彩なジャンルで強みをもった講師陣になっています。まずはジャンルにとらわれず、応募して頂ければと思います。

モア東京ボーカル教室自体、離職率が「8%程度(モア東京ボーカル教室になってたったの1名)」と大変に低いです。この数字には色々な理由が絡み合っての話だと思いますが、その理由の一つとして、教室の経営側とトレーナーとで、「にぎり(約束)」みたいなものが一緒に出来ていることが大事と思っています。トレーナー各自のキャリアへの想いを知り、提供できることを経営側として常に真剣に考えているつもりです。

また、過去のバックグランドはひとまず、横に置いて。ボイストレーニングやピアノ伴奏技術を真摯にとらえ、あらたなチャレンジとして前向きに取り組んでいただける素直さというか、受け入れる”器”というか。そのような気持ちが持っている方であれば、必ず長くお仕事を一緒にできると思います。

そして、トレーニング業とはいえ、いろんな場面で、チーム、組織で仕事をしています。小さな気遣いをもって連携できる方、気持ちよくコミュニケーションできる方であればと願っています。逆にいうと、これまでの自分の過去の成果や背景ばかりに意識が傾いている方は他のトレーナーやスタッフの方と上手に仕事をしていくのは難しいように思います。

弊校のトレーナーの必要な資質を改めて整理すると、
・ボイスの知識と技術
・ボーカルの知識と技術
・得意なジャンル特有の知識と技術
・生徒、一緒に働く方との円滑なコミュニケーション力
・ピアノ伴奏力
・新しいことへチャレンジできる向上心と継続できる力
になります。

とはいえ、採用されてすぐ、立派に「ボイストレーナー」ができる方は、ほんの一握りであるのも実情です。我々モア東京ボーカル教室とご縁のあった方には、「やる気」さえあれば、育成・研修・実技を通して、一人前の「ボイストレーナー」になるサポートをしています。更には、10年、20年と経験のある他のボイストレーナーが、出し惜しみなく味方になって色々と親身にサポートしてくれるところもモア東京ボーカル教室の素晴らしいところだと思ってます、私にとっては自慢の講師陣です。

Q.10

他のボーカルスクールと比べて、モアで働くのは何が違うのか?

経営者が「音楽の専門家」でないからこそできることがあります。

まず、モア東京ボーカル教室が他の教室と大きく違うのが、経営陣が音楽家やボイストレーナーではない、音楽の専門家でないところです。一般的なスクールでは、音楽家やボイストレーナー自身が教えて、徐々に教室を大きくしてトレーナーを雇うというスタイルが多いようです。我々モアでは、経営と現場のレッスンはそれぞれの専門家が対応していくという方針を取っています。ですから、モアでは、校長だから偉いとか、社長が一番などとは一切考えていません。経営(運営)とレッスン(現場)双方、両輪がしっかりかみ合うことで教室が成り立つと考えています。そのため、私もプロとして厳しい経営指針を決めて、日々、運営・集客・販促等のことを中心に担当の仕事を一生懸命に対応しています。一方で、レッスンの現場では、それぞれのトレーナーを尊重し、一定の裁量を与えてレッスンに集中できる職場づくりを心掛けています。

それぞれの役割をしっかりまっとうできる、または、その役割に集中できる職場環境づくりが私、校長であり経営者の使命なのだという信念をもって臨んでいます。

Q.11

モアではどのような働き方があるのか、また働く側としてのチャレンジできることとは?

ご縁のあった方の可能性を広げる手伝いをしたいと思っています。

モア東京ボーカル教室での働き方は、まず「ボイストレーニング」という生徒とマンツーマンで行うレッスンを担当して頂きます。応募の時点ですべて完璧にできる状態でなくとも、歌唱技術はもとより、伴奏のテクニック、歌に活用するためのカラダの構造も適切に理解し、それを生徒さんに伝えて、歌を上達にもっていくという技術が必要になります。その中で、音楽・歌という仕事を通して、結果的に、自身の技術力が飛躍的にアップしていくという経験をすると思います。

モアでは、「ボイストレーナー=ビジネスパートナー」と捉えていますので、共に音楽の仕事の領域を広げたいと考えているメンバーには、新たな仕事やプロジェクトを用意します。そのメンバーのもっているスキルや可能性を活かせる事や成長につながる仕事を提供することを考え、「トライ&エラー」でチャレンジしてもらっています。たとえば、あるトレーナーは、弾き語りの技術が高いため、在籍生徒向けに新たに「コード伴奏と弾き語りが学べるコース」を創り運営する。また、あるトレーナーは、レコーディングやDTLの技術があるので、あらたにレコーディングコースを在籍生徒さん向けに創ってみる。そして、現役のミュージカル俳優のトレーナーは、演技・お芝居と歌唱を合わせた新たなコースを創ってみる。等のお仕事をお願いしてもいます。このような新たなコースは、通常のレッスン単価とは異なる、利益の半分以上をシェアする報酬体系でパートナーシップベースで新しいトライをしています。トライしたこと全て成功するとは言えませんが、モアでは、【音楽・歌・ミュージカルを通して新たな仕事を創造する】ことを大きな命題にしていますので、一定のスキルもあってプロフェッショナルマインドのある講師やスタッフとは、このようにパートナースタイルを大事にして行きたいといつも考えています。

Q.12

今後、どのようなボーカルスクールにしていきたいのか?

たくさんのスタッフが輝いて働くことができる、『日本で最も働きたいボーカルスクール』を目指しています。

本サイトのトップでも掲載していますが、「たくさんのスタッフが輝いて働くことができる、『日本で最も働きたいボーカルスクール』を目指します」 この目標に向かって、今後も継続的に努力し、校長としての仕事を妥協なく続けて行く気持ちです。「最も働きたいボーカルスクール」と言っても、かなり抽象的なことですから、少しづつ具体的に実行していく思いです。一緒に働いてもらえる方の給与や対価をしっかりと提供するということはもちろんのこと、それだけに止まらず、音楽・歌唱技術の学びがあるとか、新しい音楽的なチャレンジができるとか、同僚や上司との働く関係が良いとか。総合的に、モア東京ボーカル教室に

所属していることのメリットを感じて日々仕事ができるようにしていきたい!と私なりに強い決意で行動しているつもりです。更に、事業としては、新たにミュージカルの領域を増やすようなコースや校舎を増やすなど、所属し一緒に働いてもらっているトレーナーやスタッフの個別のスキルや思いを大事に、モア東京ボーカル教室を更に育てていければと考えます。
私のエゴだけで成長していくような会社にはしたくない、これが率直な気持ちです。

Q.13

最後に応募者へメッセージを

双方にとって良いご縁になることを常に考え採用させていただいているつもりです。

現時点で完璧な技術力でなくとも、チャレンジ精神さえあれば最後は目標に到達できるはずとも信じていますし、我々もサポートを惜しみません。とはいえ、まだまだ、我々も完璧だとは思っていません!
一緒に成長しようと考えていただける方の応募を心よりお待ちしています。