大好きな音楽で人の役に立てる。
それが何よりも嬉しいですね。
トレーナー
宮﨑 達也
ボイストレーナーの仕事をする上でのやりがいは、大きく2つです。私が先人から受け継いだもの(音楽)を次の世代に伝えていく、いわば「文化の継承」とも言える大きな役割を担っていると感じられること。2つめは、音楽という自分の得意分野をいかして「人の役に立てる」ことに喜びを感じます。自分が育った環境のせいか、私は人の役に立てることが嬉しくて。「人の役に立つ」ためには色々な方法がありますが、私に与えられたのは「歌」なのだ、と思います。
プロミュージシャンの卵を指導することもあり、彼らには「絶対に風邪をひくな」と教えています。私自身ミュージシャンとして活動していることもあり、喉の管理を含めた健康管理がいちばん大変かも知れません。と言うのも、ボイストレーナーとして生徒さんを指導する際に、「大変だ」と感じるポイントが思い当たらないんです。ボーカルレッスンは生徒さんと音楽という素晴らしい芸術を共有できる時間です。レッスン中は仕事をしているというよりも、「音楽を楽しむ」という感覚の方が大きいですね(笑)。
音楽の仕事をはじめて、もう20年以上になります。長く音楽業界で仕事をしていますと、業界の常識が自分の常識になり、一般の方がどう感じているのか掴めなくなってしまいがちです。モア東京ボーカル教室でボイストレーナーの仕事をはじめて、自分の世界が一気に広がりました。生徒さんが上手く歌えるようにレッスンするというよりも、生徒さんご自身が目標とするポイントを明確に出来るようになるようサポートしていく事を心がけるようになりました。音楽の素晴らしさ、楽しさを伝えていく事もまた、私たちの大事な仕事の一つなのだと思います。
分からないことは百科事典や専門書ではなく、GoogleやYouTubeが教えてくれる時代になりました。が、またそれも、玉石混合。これからは、正しい情報をチョイスする能力が大事になってくると思います。世界でただ一つの楽器である自分の声。そのクオリティを上げるためには、必要なトレーニングを続けることが欠かせません。それはインスタントに手に入るものではありません。日々、地道な努力を惜しまず本気で取り組んでいただきたいと思います。
首都圏にはたくさんのボーカルスクールが存在しますが、その多くがミュージシャンをはじめとした音楽関係者の手がけるものです。そうした他のスクールと比べてモア東京ボーカル教室が大きく異なる点は、トップである赤坂校長が音楽とは関係のないビジネスマンだということ。採用面接の際に校長が考える「理念」を聞かせていただいて、私は新鮮な感動を覚えました。雇用形態的に私たちボイストレーナーは「従業員」という立場ですが、共に教室を盛り上げていく「ビジネスパートナー」として迎え、お互いにWin-Winの関係でいられるようにと考えてくださっているんです。一般的に、レッスン自体をボイストレーナーに丸投げしがちな音楽教室が多い中、モア東京ボーカル教室では、ボイストレーナーの力量に依存しがちなレッスン内容にも一歩踏み込み、教室全体のクオリティ維持にも尽力されていて。それが講師陣全体の安心感につながっているように感じます。
レッスンを始める前、私はいつも生徒さんに「調子はいかがですか?」とお聞きするんです。私は声の調子について質問しているつもりなのですが、生徒さんによっては「実は先週…」と話はじめたり、「わかりません…」「普通です」とおっしゃる方がいたり(笑)。さまざまなお答えをいただきますが、そうした反応の中から生徒さんのコンディションをキャッチして、その日のニーズにお応えできるレッスンにして行きたいと思っています。私のレッスンは歌い方を一方的にお伝えするセミナー形式ではありません。生徒さんご自身に「自分がどうなりたいか」を考えていただき、理想とするスタイルに少しずつ近づけるようにサポートしているのです。出したい声を出すためのメカニズムをお伝えする一方で、歌うことを楽しんでいただけるようにと考えながらレッスンを進めています。
バラエティに富んだトレーナー陣は、モアの最大の魅力のひとつだと思います。私自身、ボイストレーナー陣に、プロフェッショナルとしてのリスペクトを感じます。そんな我々、従業員である「ボイストレーナー」を、モア東京ボーカル教室では「ビジネスパートナー」として捉えてくださっています。そのため、一緒に仕事をしていると、いろんなビジネスの広がりを肌で感じることができます。そのひとつが…、私が提案し担当している「レコーディングコース」。モア東京ボーカル教室では2年間レッスンを続けてくださった生徒さんへの特典として「レコーディングコース」を設けています。アマチュアの方がレコーディングを経験できるチャンスはなかなかないと思いますが、個人で手配すれば数万円かかるところを1/3程度の費用でレコーディングできるのが「レコーディングコース」の魅力。オーナー側は私たちのアイディアに可能性を感じれば積極的に取り入れてくださいますし、今現在も新たなプロジェクトが進行中です。生徒さんによりよいサービスを提供しようという姿勢、納期をきちんと意識したスピード感は本当に素晴らしいと思いますね。